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とやまの清流

富山米のおいしさの秘密に、北アルプズから流れくる雪どけ水があります。
冷たく澄んだ流れは、四季折々の自然を映し出し、まさに心洗われる風景を描きます。

緩やかに砺波平野を流れる 小矢部川

小矢部川
宮島峡

 富山と石川の県境にある大門山を源とする一級河川「小矢部川」は、県の西端にある山々に沿って流れ、砺波平野を潤し、日本海に注ぎます。県内では珍しく流れが緩やかで蛇行していること、数多くの支流を集めていることなどが、小矢部川の大きな特徴です。
 美しい景色が数多く残っていることも魅力のひとつ。上流では奇岩がそそり立ち、水墨画のような渓谷美を創出している「長瀞峡(ながとろきょう)」が見られ、さらに上流へ進むと白い水を落とす「不動滝」を見ることが できます。この滝は紅葉のシーズンが見頃。また、小矢部川の支流・子撫川には緑豊かな「宮島峡」があり、変化に富んだ滝が見どころとなっています。

ダムと自然が織りなす芸術 神通峡

神通峡

 神通川が国道41号線に沿うように流れる上流部、飛騨盆地から富山平野に抜ける渓谷は、富山県屈指の景勝地「神通峡」として知られています。
 かつては急流が岩をかむように流れていましたが、現在はダムが造成され、流れをたどるとダム湖の静かな湖面と清流を交互に見ることができます。 なかでも神通第一ダムの下流6km、流れが大きく曲がる「片路峡(かたじきょう)」と呼ばれる一帯は「小黒部」の異名をもつ雄大な景勝地で、春は新緑、秋は紅葉、冬には雪化粧と、四季折々の表情を見せてくれます。

北アルプスの清流を集める 有峰湖

有峰湖

 常願寺川の支流、和田川の上流の有峰盆地に、有峰湖は広がります。貯水量は2億2千万トン。有峰ダムによって誕生した巨大な人工湖です。澄んだ水は発電に利用された後、富山平野を潤す農業用水や水道水として利用されています。
 湖の周囲は原生林に覆われた植物や野鳥の宝庫。自然豊かな景勝地として訪れる人の目を楽しませています。県立自然公園に指定された昭和48年より、湖岸を一周する道路や白樺林に囲まれたキャンプ場やテニスコートなどが整備され、野外レクリエーションの場として人気です。有峰林道が開通する6月には、イワナ釣りや山菜採りの人々で静かな湖畔もにぎわいます。

女性的で優美な渓谷 庄川峡

庄川峡

 岐阜県の烏帽子岳と山中峠を源とする庄川の流れは、合掌集落で知られる白川郷や五箇山の深い谷間を縫うように流れ、砺波平野を潤し、富山湾へ注ぎます。
 流れが渓谷から砺波平野へと抜ける手前、小牧ダムまでを「庄川峡」と呼び、風光明媚な観光地として知られています。
 庄川峡の優美さがもっとも表れているのが、深い翠の水を満々と湛えたダム湖です。 春と夏には木々の緑を、秋には燃えるような紅葉を、冬には純白の雪化粧をほどこした山々を映し出し、四季折々、訪れる人々の目を楽しませてくれます。
 穏やかな湖面を遊覧船が横切る姿は、まるで一枚の絵画のよう。優しく美しく、人々の心をなごませます。

緑映す急流の渓谷美 黒部峡谷

黒部峡谷

 黒部川の急流が時間をかけて削りとった深いV字の大峡谷。黒々とした断崖絶壁の谷底をエメラルドブルーに輝く川が飛沫をあげながら流れるさまは、豪壮かつ優美な風景です。
 この渓谷は長い間人を寄せつけない「秘境」でしたが、電源開発や立山黒部アルペンルートの開通 により、誰もが気軽にその美しい風景に触れることができるようになりました。
 とくに「トロッコ電車」の愛称で親しまれる渓谷鉄道は、気軽に絶景を楽しめるお勧めスポット。窓や壁のない開放型の客車からは、春・夏・秋と折々の渓谷美を楽しめ、時には対岸の岩場に遊ぶカモシカや原生林に群れる野猿たちとの思いがけない出会いもあります。 昭和39年に国の特別名勝、特別天然記念物に指定されています。